カーシェアリングのこんな場合

最近、BMWは日本での価格政策を改めつつあり、5シリーズの価格を安くしてきた。
525Iは528万円、528Iは598万円と、従来の5シリーズに比べると大幅な値下げである。 BMWとしては初めてマーケットを考えた価格というべきものだ。
BMWもここに来て、さすがにもうこれ以上、日本マーケットで好き勝手な価格は通らないと自覚したのだろう。 その意味で新しい5はBMWジャパンに大きなショックを与えたクルマだ。
安くなった5シリーズはよく売れているらしい。 向かうところ敵なしだったBMWイメージも、現在は少々頭打ちの様相を呈している。
しかし、それも次のジュネーヴショウで発表される可能性がある、新しい3シリーズしだいでは、どうなるかはわからないところだが。 BMWに手に入れられないようなクルマを売るのはサギだと、訴訟問題になってしまう。
それを恐れたBMWはコンパクトの生産を一時中止して、すべてをZ3の生産に振り替えたという。 そんなわけで日本でのZ3の販売は、来年まで延期された。
日本に回す余裕がないのである。 オープン2シーターのロードスターとしてはなかなかうまくまとまったデザインだ。
ポルシェのボクスターのように凝りに凝ったというものではなく、安直なデザインだ。 しかし、この程度でいいのだと割り切れば、それで割り切れるクルマである。
3シリーズの1.94エンジンは、若干トルクが増えて乗りやすくなったが、Z3の1.94は少々古いと思う。 どうせなら3シリーズの6気筒エンジンを載せてやりたいところだ。
新しいオールアルミブロックの2.84エンジンなどいいと思うのだが。 Z3はすでに今年、日本でも限定版として売られたが、この価格はマニュアルで378万円と、従来よりずっと低い価格に設定されている。

BMWは5シリーズあたりから従来の価格政策を修正しはじめたが、価格を下げた段階で、運悪くアメリカエ場で生産される、BMWコンパクトをベースにつくられたオープン2シーター。 ここ2年ばかりのあいだに、ヨ−ロッパではさまざまなオープン2シーターが目白押しだ。
それは日本のユーノス・ロードスターの成功に刺激されてのことだが、それらのオープン2シーターのなかで最もユーノス・ロードスターに近いクルマが、このZ3である。 Z3は1.94の4気筒エンジン、後輪駆動、安直な出来、その性能、キャラクターと、あらゆるものがユーノス・ロードスターに近い。
アメリカBMWはZ3の人気を高めるためにあらゆる手を打った。 まず5億円と噂されるギャランティを支払って、Z3を007映画『ゴールデン・アイ』のボンドカーに仕立てた。
そして映画の公開と同時に、ニーマンマーカスという最高級デパートに展示、即売した。 その結果、Z3は人気が高騰し、アメリカBMWはZ3の受注を山ほど抱えることとなった。
Z3を生産するBMWのサウスカロライナエ場は、Z3だけでなくコンパクトも生産しているから、たちまちキャパシティがいっぱいになってしまった。 納期がどんどん延び、いまでは2年ぐらいだという。
こうなるとアメリカでは、すぐ円安に見舞われている。 こうなると仕入れ価格が高くなって苦しい。
しかし、ここで価格を上げるとライバルにマーケットを奪われてしまうから、苦しいながら頑張るしかない。 BMWにとってはメルツェデスがまだ下げる余裕を持っているというのがつらいところである。
BMWはZ3のイメージ回復を狙って、ドイツ製のZ3を計画している。 それは、300配以上を発生するMの6気筒エンジンを載せたハイパフォーマンスモデルである。

しかし、このレベルのクルマをチューンアップして、ポルシェ911より速いクルマにするというのは、なんだか安心できない。 そんなタイヤのお化けのようなクルマより、むしろ現行の3シリーズのMのほうがずっとよいように思う。
来年の6月という時期には、ポルシェ・ボクスター、メルツェデスSLKをはじめ、ヨーロッパのオープン2シーターがずらりと出そろっているはずだ。 その点、Z3は不利であろう。
はたしてSLKやボクスターが買えない人は、Z3に流れるのだろうか。 それだったら200万円以内で買えるユーノス・ロードスターに行くのではないだろうか。
外車で、ということだったら、Z3よりは100万円安のMGFがある。 MGFはなかなか本格派のスポーツカーだから、私だったらMGFのほうを選ぶだろう。
C230Tが日本に入ってくる。 これは全長4495全のCクラスのワゴンで、なかなかスポーティなスタイルをしている。
従来、メルツェデスのワゴンはCピラーをなるべく垂直に近く切るのだが、C230Tはピラーをかなり寝かせている。 ちょっと見ると、カローラ・ワゴンをふくらませたようだ。
同時にEクラスのワゴン、E230Tも入るが、おそらく日本人はCのほうがカッコいいと思うのではないか。 私はきっとC230Tは人気が出ると思う。
来年のメルツェデスは話題がきわめて多い。 まず、メルツェデスのアメリカエ場でつくられる新しいSUV、Mクラスが登場する。

すでにゲレンデヴァーゲンを持つメルツェデスが、新しくSUVを作る理由は、コストの問題である。 ゲレンデヴァーゲンはNATOの制式軍用車両のため規格が厳しく、コストダウンがほぼ不可能だ。
しかもNATOとの契約で、パーツを含めて3年間は生産しつづけなければならない。 そこでメルツェデスは新たにMクラスをつくったわけだ。
これは来年1月、デトロイトショウで発表される。 つぎにメルツェデスは新しいV6エンジンをつくり、これをEクラスから順次載せていく予定だが、来年3月には、そんなことよりずっと大きな出来事が待ちかまえている。
現在、メルツェデスのラインナップ中、最も安価、小型のメルツェデスである。 Cクラスの来年モデルの最大の変更は2.24エンジンが落とされ、2.34の230となり、5速オートマチック・トランスミッションが付くようになったことだ。
この2.34エンジンは、E230に載せられているものだが、中低速トルクが太く、燃費の向上が期待できる。 従来の24エンジンは残されるから、Cクラスのエンジンということになる。
この2.34エンジンは、100m増やしたことで、トルクが出て、燃費がよくなった。 新しく載る5速オートマチック・トランスミッションは、最初、Eクラスに積まれたもので、従来のパーツの3分の1程度、重量を軽減したものである。
このトランスミッションの生産が軌道に乗り出したので、メルツェデスは、いずれCクラス、Eクラスをすべてこの5速オートマチックに変えてくるのだろう。 これもまた燃費の向上を狙ってのことだ。
この2.30+5速オートマチックのクルマとして、近々、Aクラスの詳細が発表されることだ。 現在のところわかっているのは、イプサムによく似た形のクルマだということだけだ。
とくにリアウィンドウの造形がよく似ている。 私はAクラスが出たら、買って乗ってやろうと思っているが、その価格はおそらく300万円を切るあたりで行くのではないか。

もし、それがゴルフより少し高い程度なら、日本のゴルフューザーの半分近くがAクラスに乗り換えてくる可能性がある。 日本人のメルツェデス信仰は半端じゃないから、ゴルフは危ない。
実際、東京のサラリーマンでAクラスを買おうと決めている人はけっこう多い。

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